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山口 正剛; 日下部 鉄也*; 弓野 健太郎*; 浅野 攝郎*
日本応用磁気学会誌, 22(11), p.1401 - 1406, 1998/00
異なる原子を一層ずつ積層した構造をもつL1型規則合金TM-X(TM=Mn,Fe,Co,X=Pt,Au)の磁気光学カー(Kerr)スペクトルを第一原理から計算した。計算結果は実験とよく一致した。また、計算された電子構造を詳しく解析し、カースペクトルの形状がどのような光学遷移に由来するのかを明らかにした。例えば、(1)FeAuの場合に4eV付近に現れるピークは、minority-spin bandにおけるAuの5d-bandからFeの3d-bandへの遷移において、Auの強いスピン軌道相互作用の効果が現れるために生じること、(2)Pt系の物質では、Ptが少し磁化されることにより、Ptのminority spin band側の5d-bandに少し空いている部分ができ、ここを終状態とするPd遷移が強くなってカー回転角を増大させる効果があること、などが分かった。